増木コンサルマガジン

Masuki Consulting Magazine

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人生は楽道

剣道で、掛り稽古という稽古方法があります。

これは、短距離走のように、先生や先輩に対して、全力でコテ、メン、ドーと、打って打って打ちまくる稽古です。1回15~20秒くらいの稽古で息があがってしまうほど激しい稽古です。とても、連続してできるものではありません。
1回やって、1回休み、というように、
1回毎に休みを入れても、1回の休みで疲労が回復しきれるものではありません。1回休みの掛り稽古を全力で続けるのはつらいことです。

そんな稽古では全力を出してしまうと身がもちません。
自ずと力をセーブして苦しい稽古を乗り越えることになります。

全力をあげてするべき掛り稽古を80パーセントの力でやってもあまり効果は期待できません。このような稽古で得られるのは、苦しい稽古に耐えたという自己満足だけです。
これって、どこか、早稲田大学の野球部のイメージが浮かんできませんか。こんなに苦しい練習に耐えたのだから、負けるはずがない、練習の本質は苦行にあるという考えです。

 

一方、1回掛ったら3回休ませて、体力気力を回復させるというような稽古方法もあります。

充分休ませてから、掛るときは120パーセントの力を出してみろというものです。
このような掛り稽古だと、1回毎、元気一杯、自分の力がどのくらい出せるか挑戦する稽古となります。誰でも、力やスピードが、日毎にアップしていくのは楽しいものです。
必死で掛っていく時の一時的な苦しみは、
思い切り竹刀を振る喜びや満足感に昇華することになります。

 

このような稽古は、苦行というよりも、楽道(楽しい道)と言えるものです。

楽道を歩むことで、見違えるような剣士に育つのではないかと思います。
人は苦行を積んで成長するという自虐的な考えを私は採りません。
思い切り楽しく生きる、楽しく生きてこその人生と思います。
苦しい家庭、職場、社会であるならば、その原因を一つずつ取り除いて、楽道を歩めるような家庭、職場、社会を築いていけたらと思います。

                                                 

                                                       弁護士 香川 實

 

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