増木コンサルマガジン

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不動産と道路のお話し④~コミュニティは地域を守る~

こんにちは、のぐちです。

前回は、道路問題を放置する事により起きる問題についてお話しいたしました。

今回はH様を中心とした皆様と私たちが、どのように問題解決に向けて動いたかをお話しさせていただきます。

 

基本的に私道というのは、その道路に接道している人たち全員が所有し管理をしています。問題の道路もH様の他に、町内会の方々を中心に十数人で所有していました。問題の解決には、こちらの所有者全員の協力が必要になるのです。

 

逆に言うと、町内会の皆様にとっても道路問題の解決は他人事ではありません。もしこの先も道路問題が解決しなければ、この地域一帯が売却することができず、価値のない“負動産”となってしまいます。町内会の皆様は古くからこの地域に住んでいらっしゃることが多く、60代以上のご高齢の方が大半の為、今まさに動き出さなければ、問題が解決しないまま次世代に引き継がれてしまう状況でした。

 

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わたしたちがまず行ったのは、町内会の皆様を集めて現状をそのままご説明する事でした。

皆様の反応は様々でした。問題の解決に前向きな方もいれば、自分が生きている間はめんどくさいという方もいらっしゃいました。幸運だったのは、地域の皆様のコミュニティがしっかりと取れていたこと。そして、町内会の中心メンバーの方々が問題解決に前向きだったことです。町内会の皆様で何度も話し合っていただき、最終的には皆様で道路問題の解決に取り組む旨の合意書を作成することができました。

 

解決の方法について、行政の担当者と話をする際にも、この合意書の力は非常に大きかったです。道路を正常な状態にすることについて、地域全体が協力する旨の文書があるということは、こちらの本気度を行政に伝えることになり、かなり前向きに、打合せさせていただきました。

 

不動産問題の解決は、個人だけでなく地域の問題である事が多いです。特に道路の問題は近隣の方々の協力が必要不可欠となります。地域コミュニティがしっかりしていることは、不動産の価値を守るという点でも重要な意味を持つのです。

 

つづく・・・

 

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